住宅点検にドローンを活用する

住宅の屋根外装の点検、太陽光パネルの点検などでドローンを活用する事業主の方は多いと思います。
ドローンであれば、足場を作る必要もなく、また検査員が転落するリスクもありません。

ドローンに赤外線カメラを搭載すれば、外壁の温度差を検出することで外壁の浮きも分かるようになりました。
このようにドローンによる屋根外装の点検の需要は広がっています。

ドローンで屋根外装点検を行う時の申請についてご説明します。

■機体登録
ドローンの機体が100g以上の時は、機体登録が必要となります。
屋根外装点検のカメラを搭載したドローンは、100g以上になるでしょう。

■飛行許可・承認の申請
①特定飛行の選定
 住宅街でドローンを飛ばす場合、以下の特定飛行になると思います。
  ・人口集中地域の飛行
  ・人又は物件から30m未満の飛行
  ・目視外飛行

②包括申請 or 個別申請
 包括申請の場合、飛行エリアを全国、飛行期間を最大1年間で申請することが出来ます。
 住宅点検を業務として行っている場合、包括申請が必須になると思います。

③飛行マニュアル
 国土交通省は、標準マニュアルを公開しています。
 この標準マニュアルの記載事項がそのまま守れるのであれば、標準マニュアルを使用してください。

 ただし、標準マニュアルは、条件が厳しく、守れないケースも出てくると思います。
 Aさん宅では、標準マニュアルに違反するのでドローン点検はできません、とならないようにある程度想定し、条件を広げておく必要があります。
 そのためには、個別マニュアルを作成し、国土交通省に審査、許可を頂く必要があります。

 条件を広げすぎると、危険とみなされ許可が下りない場合もありますので、その匙加減にコツがいります。

■飛行地管理者・所有者の許可
当然、点検する建物の管理者・所有者の許可は必要です。

家主に無許可で点検しないようにしてください。
また、無許可で屋根を点検し修理を持ちかける業者もいます。

これらは、「盗撮」や「建造物侵入罪」に抵触する可能性があります。
正しく許可を取るのはもちろんのこと、このような業者の話に乗らないようにご注意ください。

あとの申請(通報、日誌、事故)は、通常のドローン飛行ルールの通りです。

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